2006年 02月 04日 ( 1 )

指導者

 最近高校サッカーではちょっとした異変のようなものが起きているらしい。
 将来有望な選手がサッカー部に入らずにJリーグユースに入るらしい。
 そのためかちょっとしたレベルの低下が高校サッカーで起きているのだという。
 そういえば今年は平山のような選手はあまりいなかったような気もするね。
 むしろサッカーは世界の趨勢に歩調を合わせているのかもしれない。
 ベッカムを始めとしてほとんどがクラブユース出身者というのが現実だから。

 サッカー界では指導者になるためにはライセンスが必要になる。
 Jリーグの監督・コーチになるためにはS級ライセンスが必要となる。
 講習や試験などを通じてキャリアを積み重ねていくのだけれど
 野球と違って合理的な制度なのかもしれないとも思う。
 現役を引退したからといってすぐには指導者にはなれない。
 現役時代の人気や名声だけでは指導者にはなれないのだから。

 野球界を見てみるとプロ・アマを問わずそんな制度は全くない。
 現在の流れを見ているとこれからも変化はないだろうとも思う。
 現役時代の実績や人気で決まっていくのは事実だろうと思う。
 当然サッカーと違って野球界にはプロ・アマの断絶という問題も存在する。
 しかし少年野球を始めとしてプロからの指導を求める声が大きいのも事実。
 最近は門戸がかなり開放されてきてはいるけれどまだまだ狭き門だ。

 プロ・アマを問わず指導者を体系付けて育成していくことは急務かもしれない。
 プロであっても現役時代の実績や名声で監督になることが多いけれど
 育成の実績もないままでコレまで通りの方法が続いていいものだろうか?
 あまりにもフロントが営業面だけで指導者の選択を行なっているからかもしれない。
 現に育成のプロは球界を見渡してもそういるものではない。
 2軍人事と1軍人事が全く分離されていないことが原因なのかもしれない。
 1軍の監督が変われば2軍のスタッフまで入れ替わってしまうのが現状で
 長い時間を要する育成のノウハウが全く蓄積されないままで終わってしまう。

 アマであれば将来の人材を育成するという重要な任務が課せられている。
 指導を受ける選手にしても進学するたびに指導方法が変わったら
 戸惑うだけだろうし、ヘタをすれば故障の原因にさえなってしまう。
 それは選手本人にとっても球界にとっても大きな損失となるはず。
 そのためにはプロによる指導が不可欠になるかもしれない。

 けれどそのプロ野球でも体系付けられた指導法がほとんどないというのも事実。
 監督やコーチが教えるのも自身の経験を基にしたものでその理論の検証さえ
 なされてはいない、古くからある体育会系の伝統だけなのかもしれない。
 それによってつぶされていく選手もこれまでかなりの数になっているだろう。
 特に現在でもトレーナーの地位は他のコーチから比べればまだ低いまま。
 現在スポーツ医学や人間工学などに基づいた指導ができる人はそう何人も
 いないのではないかとも思える。あるのは精神論だけなのかもしれない。

 現在は選手も高学歴化してきて単に根性論だけでは従わせることは難しい。
 指導法や練習方法でもなぜそれが今必要なのか?という根拠を教えて
 行かなければ選手は当然納得はしないだろうと思う。
 現にアマチュア競技ではそれができなければ世界で通用しなくなっている。
 ミスターアマといわれた杉浦氏が五輪代表となったときに夫人に
 言われたことがあるという「野球の自己管理は甘い」と何かで読んだことがある。
 夫人も何かの競技で強化選手だったからだという。

 今はOBや評論家を含めて個人の数だけ理論があるのが実情かもしれない。
 けれどそれが全くまとまっていないのは野球ぐらいなのかもしれない。
 野球の発展を望むのであれば何も五輪やWBCに限ったことではないはず。
 指導方法などの理論を纏め上げるのもあなた方の役割ではないのかとも思う。
 何も選手や選手会をこき下ろすだけが評論家の仕事ではないはずだけど…
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by extranjeco | 2006-02-04 23:26 | プロ野球